そろそろ春到来のシーズンですが、成年女性の8割が季節の変わり目の「肌の調子」に悩まされると言われています。
一口に肌荒れといっても、原因は様々です。
今回はその中でも、大きく3つの原因とその改善方法をご紹介します。
肌荒れの原因①ターンオーバーの乱れ
肌荒れの原因として、挙げられるのがターンオーバーの乱れです。
ターンオーバーとは、肌の新陳代謝のことを指します。
私たちの肌は、「表皮」「真皮」「皮下組織」の3種類からなります。
さらに、「表皮」も「基底層」「有棘層」「顆粒層」「角質層」の4層から構成されています。
基底層で作られた細胞は徐々に表皮に押し上げられ、最後は垢として剥がれ落ちます。
この一連の流れが肌のターンオーバーと呼ばれ、肌の状態を左右する鍵になります。
なぜなら、角質層は肌の水分を保つ役割があり、外部からの刺激や異物の侵入から肌を守るからです。
ターンオーバーが上手くいくことで、肌のバリア機能が充分に発揮できます。
ターンオーバーの周期は1ヶ月前後が理想的で、長すぎても短すぎても、水分を保つ機能や肌を守る機能が低下します。結果、肌荒れが起こしやすくなるのです。
肌荒れの原因②加齢や生理によるホルモンバランスの不調
続いての原因は、ホルモンバランスの乱れです。
まずは、加齢によるホルモンバランスの乱れについて説明します。
肌は、年齢とともに、肌細胞を作る基底層の力が弱まり、コラーゲンやヒアルロン酸などの保湿成分の生成も20代をピークに減少し続けます。
さらに、水分量や皮脂の分泌量も減少していきます。
また、生理前後のホルモンバランスの乱れが原因の場合もあります。生理前は、黄体ホルモンが増えることで皮脂の量が増え、顔がてかついたり、毛穴が詰まりやすくなったりして、肌荒れがおきやすくなります。
一方、生理後の約一週間は、卵胞ホルモンが増えることで肌のバリア機能が高まって、肌の調子が良くなります。
肌荒れの原因③バリア機能の低下
私たちの体には、外敵から守ったり、攻撃したりする免疫力が備わっています。
肌に関しては、外部の刺激や細菌類が入り込むのを防ぎ、健康状態を保持しています。
しかし、疲れがたまったり、不規則な生活や食事が続いて免疫力が弱まると、肌のバリア機能が低下して、紫外線や雑菌などの影響を受けやすくなります。
こうして肌荒れが起こるのです。
肌荒れの原因はご理解いただけたでしょうか?
続いて、肌荒れの改善策をご紹介します。
肌荒れの改善策①バランスの良い食事を摂る
健やかな肌を保つには、体に取り入れるものにも注意が必要です。
例えば「ビタミン類」や「鉄分」は、肌のターンオーバーの機能を維持したり、ホルモンバランスを整えるのに敵しています。
また、肌細胞をつくる「タンパク質」なども摂ると良いでしょう。
こうした食品を積極的に取り入れ、栄養バランスを意識した食事を心がけましょう。
肌荒れの改善策②質の良い睡眠をとる
すこやかな肌を保つためには、質の良い睡眠がかかせません。
なぜなら、肌のターンオーバーは睡眠中に行われるからです。
寝不足が続くと、睡眠中に作られる「成長ホルモン」の分泌量が低下して、ターンオーバーのサイクルが乱れてしまいます。このサイクルが遅くなると、古い角質が肌表面に残るため、炎症が起こしやすくなってしまうのです。
十分な質の睡眠をとり、肌の健康を保ちましょう。
肌荒れの改善策③適度な運動をする
運動をすると、リフレッシュになったり、代謝が上がったりといいことづくしですが、なんと肌にとっても良いことなのです。
例えば有酸素運動は、血行が良くなるため、肌に栄養や酸素を行き届かせる効果があります。
また、運動で汗をかくことで毛穴の中の皮脂を排出したり、皮脂の酸化を防いだりします。
ぜひお肌の健康のために、適度な運動を心がけましょう。